最近のユベントスさん

先ずは先日のナポリとのカップ戦で勝利した事で初タイトルを獲得したピルロユベントス。

ライバルが勝ち点を落とす中で続くリーグ戦も勝利し追い風が吹いてきている状況。

怪我人やコロナ関連による離脱者がいる一方で復帰したものも居る。

 

結果だけで見れば最近上向いていると思えるピルロユベントスであるが、個人的に懸念してる事と今後に向けて触れていきたい。

 

 

・ロナウドの現在

最近は特に目立つがゴールからとにかく遠い。ゴールしてると言われるかもしれないがマドリー時代を見てきた私からすると遠い、ポジションが。

面子や構造の違いはあるがフィニッシュワークでボールが出てこないので彼自身が諦めつつある。

過去の2シーズンでもなかったわけではないが今シーズンはそれが目立つ形で本人も移籍してエゴとされる振る舞いをしてこなかったが明確に不満を表しつつある。

 

チャンスメイクやスペースメイク、囮役等に回る事が悪いとは思わないが、1番望みである得点の部分で自身にボールが来ない現状は良い気持ちではないはず。

今シーズンはチームのやり方に応じて前線での守備も今まで以上に頑張っているが、得点というアメがない今のチームのやり方にどこまで付き合うかそういう段階になりそうな雰囲気はある(ボローニャ戦終了の早々な退場の仕方を見ても)

MFやSBがやるべき事を彼が負担している中で本来の役回りを気持ち良くさせてないのは

チームとして健全であるとは思えない。

 

得意な形やチャンスを作られない環境下でありながら得点を取り続けて相応にプレーする選手を抱えるチームがやる事とは思えない。それが素直な感想である。

 

 

・3バックによる弊害

特に割りを食っているのがSBが上がらない方のサイド。

システム的に仕方ないという部分があれど流石に酷なポジションである。

チームで1番のサイドアタッカーであるキエーザですら満足にプレー出来る保証がない。

そこにベルナルデスキ等配置しても厳しいのは必然である。

3バックでビルドアップや中央の厚みを持たす意図は分かるものの、構成力が乏しい今の陣容でフォローは望みにくいのもある。

だからこそCFがフォローに入る形でなっているが、彼らをゴールから遠ざける一因にもなっている。

加えてラムジーやマッケニーがそこのポジションに入る事が増えてきているが、振る舞いはサイドのそれではなくポジションを空けてしまう事、フォローに入ってきたCFのポジションに進出してしまう事からポジションの逆転をより助長させてしまっている。

 

 

・CFとサイドアタッカー、展開力のある中盤、SBの不足

これは今シーズンに限らずロナウド加入後から見てきて一貫してある問題である。

今シーズンに関して言えばCFはポスト役の枚数不足、サイドアタッカーは質以前に枚数不足、中盤はアルトゥールがショートレンジの解決策になり得てもミドルレンジ以上は改善に至っておらず、SBは質の問題である。

今冬での動きは活発でないだろう事から今の陣容で行く事が予想されるが変わらず苦しい現状である。

クルゼフスキで何とかやりくりしようとする意図は感じるものの、彼自身に何か修正を加える動きがなければ望む結果にはならないように思う。

 

 

・ピルロ

良くも悪くもポジションを優先しないのはここまで見てきた彼のやり方に対する感想である。

それが良いのか悪いのか今の段階で明確に判別出来ないものの違和感はある。

やりたい事を優先で選手の質に合うやり方かは疑問を感じる部分があり、少なくとも柔軟性があるタイプではない。

 

フィニッシュワークでの役割の整理や他の面も含めて個人的に良い印象は少ない。

 

 

・今後

大きな目標としては10連覇であるリーグ制覇、CLがあるものの、展望として明るいものは多くはない。

手札が少ない事による打開力の無さは今後も直面する問題であると思う。

今のチームのやり方で押し通せる相手はそう多くはない。

 

個人的にはバックラインによる3バックをやめるべきではと思う。

オプションの1つであってもメインにするべきではないと。

アンカーを落とす3バックならサイド攻撃の向上に繋がり、苦しい現状のベルナルデスキの助けにもなる。

基本の4バックでSBは上げて必要に応じてアンカーを落とす3バック、それで良いのではと。

 

過密日程から苦しい部分はあれど何とか乗り切っていきたい。